京アニ事件被害者の実名公表は必要?実名報道について調べてみました。
京アニ事件の被害者の実名公開
今回、京都アニメーションの放火殺人事件がまた話題になっています。
それがこのニュースです。
京都アニメーションの放火殺人事件で、京都府内の報道12社でつくる在洛新聞放送編集責任者会議は20日、犠牲になった35人のうち25人の身元を発表していない府警に対し、速やかな公表を求める申し入れ書を提出した。https://news.livedoor.com/article/detail/16955268/
わざわざ何故いまさら実名の公表が必要なのでしょうか。今回の記事には続きがあります。
さて、どういうことなのでしょうか。今回はこの実名公表について調べてみした。
何が起きているの?
今回、実名公表を求めてきたのはどういった方々なのでしょうか。記事には「京都府内の報道12社でつくる在洛新聞放送編集責任者会議」とあります。ざっくり言えば京都の新聞社12社です。
今回の事件では京都アニメーションを犯人が放火し、35人のクリエイターさんを含む関係者の方がなくなっています。有名なところで言えば、「らき☆すた」の作者の方もそのうちのおひとりです。しかし、35人の被害者のうち、実名報道されたのは10人のみ。まだ実名報道されていない25人の公開を新聞社が求めてきたのです。
そこで、ネットなどでは大炎上。「なぜ、被害者の名前を公開しなくてはいけないのか」と批判が殺到しているわけです。
実名報道が必要なわけ
今回実名報道が必要な理由が「事件の全体像が正確に伝わらない」としています。これは一体どういう意味なのでしょうか。これについて、実際具体的な新聞社側からの意見や、その他のブログやSNSでの記事は今回見つかりませんでした。
一つ目の問題として、なぜ実名公表をしないと「事件の全体像が正確に伝わらない」のか解説された記事が見つからなかったことがあると思います。確かに、被害者の方がどんな方だったかが報道されることにより、事件のイメージがわかる場合はあるかもしれません。しかし、そこまで重要な変化があるのでしょうか。少なくともそれについて、今回の申し入れ書や新聞社側の記事から説明するようなものは見つかりませんでした。それで有れば納得しない人が多いのは当然ですよね。
そして、もう一つ。実名報道に関して興味深い記事を見つけました。この方は、今回の事件での実名報道に賛成してはいないものの、実名報道の目的をこう説明しています。
実名報道をする理由。それは真実であることを保証するためです。
これは私も確かになと感じました。本当に35人の方がなくなったのか、よく考えれば一般人が調べる手段はありません。ないとは思いますが、もしかすると国か、警察か、もしくはメディアが事件を大きく見せようと人数を多く報道している可能性もあります。そして逆もまた叱りです。
さすがに事件が本当にあったかは、現場を見に行けば悲惨に焼けたスタジオがあるはずですからわかりますが、35人という情報には保証がありません。
それでも優先すべきもの
ここまで、実名報道の必要性を調べてきましたが、それでも反論意見を上げるとすれば、「だとしても、遺族の方の気持ちを無視してすることか」ということにあると思います。
というか、私もそう思います。
それでも「実名公表が必要だ」という新聞社は、何かしらの形でその理由を具体的に述べるべきなのではないでしょうか。もしかすると、これから新聞社側からそういった動きがあるかもしれません。そうでなければ、「新聞社が自分たちの記事のネタにするために無茶をいっている」と思われてしまっても仕方ありませんよね。